【保育士の徹底解説】生後8ヶ月の赤ちゃんの夜泣き対策&対処法
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生後8ヶ月の赤ちゃんの夜泣きで困っている方へ。
「8ヶ月ごろになれば、うちの子は夜通し寝てたよ」などと先輩ママや義母に言われて、「うちの子は大丈夫?」と焦ったりしていませんか?
赤ちゃんがギャーギャー泣いて、夜中は赤ちゃんを可愛いと思えなかったり、隣でスヤスヤ寝ている夫にイライラしたり。
この夜泣きが永遠に続くのではないかと、育児疲れや嫌気を感じたりしますよね。
私も夜泣きに困った時、心身共に弱って疲れ切っていました。
でも、大丈夫です。
夜泣きの原因になっている睡眠習慣を見直すことで夜泣きも少しずつ改善し、赤ちゃんもママもぐっすり眠ることができるようになります。
1.生後8ヶ月夜泣き原因
月齢が上がればよく寝るようになると思ったら大間違い。
生後8ヶ月は夜泣きのピークなんです。
脳の発達や成長の不均衡
生後8ヶ月の赤ちゃんはハイハイやつかまり立ちなど、体の成長が目に見えて著しい時期ですね。
このとき、脳の成長も活発です。
例えば、日中の出来事を記憶できるようになります。
そのため、夜中に日中の出来事を思い出して興奮状態になることが夜泣きの原因の一つと考えられています。
お昼寝回数が減る
生後8ヶ月後半から9ヶ月はお昼寝回数が3回から2回に移行する時期のため、生活リズムが乱れやすくなります。
お昼寝がいつも通りできなかったときに夜泣きがひどかったりしませんか?
就寝時間までの活動時間が長すぎると、疲れ過ぎで眠れなくなるので要注意です。
乳歯の生え始め
乳歯は6〜9ヶ月の間に生え始めるため、歯が生え始めるのが不快で起きてしまう赤ちゃんもいます。
2.昼間の夜泣き対策
夜泣き対策というと夜にするものと思いがちですが、日中の生活やお昼寝がとても重要です。
生活リズムを整える
保育園でも退屈なくらいに、毎日決まった時間に決まったことをしますね。
生活リズムが整っていると、赤ちゃんは安心します。
その安心感が夜泣きの軽減につながります。
生後8ヶ月の赤ちゃんは7時起床、19時就寝が目安です。
なかなか家庭では毎日全く同じ時間に同じことをすることは難しいものです。
でも、親の努力で生活リズムを整えるだけで、夜泣きが大きく改善されるのも事実。
ここはがんばりどころです。
昼寝時間を見直す
お昼寝時間は決まっていますか?
私は以前は眠そうにしている時に寝かせていました。
でも、「眠そうになったら寝かせる」は大間違い。
「あくび・目をこする・顔を擦り付けてくる」はすでに眠すぎるサインです。
つまり、大人が「眠そう」と思っている時には、赤ちゃんはすでに「眠すぎる」状態。
赤ちゃんは眠すぎると逆に興奮して眠れなくなるので、寝つきが悪くなります。
「眠すぎる」のサインが出る前に寝かせるためには、日中起きていられる時間を把握し、お昼寝時間を先回りして寝かせることが大切です。
生後8ヶ月の赤ちゃんは2時間〜2時間半しか元気に起きていられません。
まずは起床して2時間以内にお昼寝させることから始めましょう。
活動的に過ごす
起床したら、まずは朝日をたっぷり浴びて夜間とのメリハリをつけます。
余裕があれば、近くを散歩するのもいいですね。
昼間は児童館や子育て支援センターのような公共の子育て支援施設や、ベビースイミングなどの習い事もオススメです。
0〜3歳は何でも吸収する時期。
まだリアクションの幅は少ないですが、一緒にいろんなことを体験できるといいですね。
ママが幸せに過ごす
赤ちゃんはママから感情を学びます。
ママの状態が幸せで、余裕のある状態であれば、赤ちゃんも日中ご機嫌で過ごし、夜は安心して眠ることができます。
逆にママが夜泣きでイライラ、日中は疲れて不機嫌だと、赤ちゃんの夜泣きもひどくなります。
この負のスパイラルから抜け出すために、ママ自身が幸せになる時間を意識的に作るのが大事です。
私の場合は子連れOKの整骨院で骨盤矯正をしてもらったら、気分が晴れて心身ともに回復しました。
家事の手を抜いたり、パパに赤ちゃんを預けて一人でカフェに行ったり。
コンビニに一人で買い物に行くだけでも、案外気分転換になったりします。
夕方は穏やかに過ごす
寝る2時間前までにテレビやスマホなどの明るい画面をシャットアウトするのが理想です。刺激が強すぎるとなかなか寝付けない、興奮状態で夜泣きにつながってしまう原因になるからです。
夕方はグズりやすい時間帯ですが、なるべく寝る前は穏やかに過ごしましょう。
3.夜の夜泣き対策
赤ちゃんは大人に比べて浅い眠り(レム睡眠)の時間が多いので、起きやすい状態です。
寝入った時と環境が異なると、驚いて夜泣きの原因になります。
「ママの抱っこで寝たのに、ここはどこ!?」という感じでしょうか。
大人も起きたらいきなり森の中だったらビックリしますよね(笑)
入眠前後で環境に変化がないように工夫していきましょう。
部屋を暗室にする
睡眠環境の工夫として一番効果的だったのが、暗室にしたことです。
「暗い」と思う程度ではなく、徹底的に暗室にします。
赤ちゃんは寝入った時と目覚めた時の環境の違いに驚いて泣きます。
暗室にすることで、眠りが浅い時に起きてしまっても、安心して自分で寝入りやすくなります。
また、感覚が敏感な赤ちゃんにとって、朝日は早朝起きの原因。
4時や5時に朝日で目覚めてしまうのを防ぐことができます。
遮光カーテンを閉めて、下の隙間にクッションを敷くなど徹底的な暗室をオススメします。我が家では、寝室のドアのすりガラスの部分にはアルミホイルを貼って、完全な暗室を作りました。
暗室にすると大人も深くグッスリ眠れますよ☺︎
おっぱい以外で寝かしつけ
授乳で寝る習慣の赤ちゃんは多いですよね。
でも、浅い眠りの時におっぱいがなくて夜泣きになります。
添い乳をすると夜泣きが続くのもそのせいです。
授乳したまま寝るのではなく、寝るまでに入眠儀式を作ります。
<授乳→入眠儀式→電気を消す→寝る>
【入眠儀式の例】
- 絵本
- オルゴールや胎音
- お気に入りの毛布やタオルをかける
- ベビーマッサージ
- 背中トントン
はじめは慣れずに泣きますが、数日すると習慣になって寝かしつけが随分楽になります。
母乳やミルクはたっぷり
空腹で起きてしまうのを減らすために、寝る前にはたっぷり母乳かミルクを飲ます。
飲みながら寝てしまう場合でも、足裏をくすぐるなどして起こし、左右のおっぱいが空になるようにしっかり飲ませます。
ベビーマッサージなどのスキンシップ
寝る前にしっかりスキンシップを取って、夜泣きの原因になる不安感を軽減させてあげましょう。お風呂上がりにベビーローションを塗りながら、簡単なベビーマッサージをしてあげると良いですね。
胎内音を流す
胎内音を聞くと安心して眠りにつきやすい赤ちゃんもいます。
ぐずっている時にもかなり緩和されるので聞かせて見てください。
【Long ver】赤ちゃん&乳児&幼児の寝かしつけ 眠くなる音 寝る音 泣き止む音 砂嵐音 心臓の音 Lullaby music bedtime baby sleep sandstorm sound
寝かしつけの時にかける場合は、朝まで同じ環境にし続けるために、つけたままにしましょう。
ネントレする
ネントレとは、赤ちゃんが一人で眠れるようにするトレーニングのことです。
日本では川の字になって添い寝状態が普通ですが、欧米では子どもは幼少期から一人で寝る習慣があります。
ネントレすることのメリットは睡眠の質が上がることです。
一人で再入眠できるようになるので、夜泣きが減って、赤ちゃん自身グッスリ眠れます。
しっかり眠れると、日中も機嫌よく過ごせますね。
詳細はこちらにまとまっているので、気になる方は読んでみてください。
ネントレはいつから?ねんねトレーニングの方法と寝かしつけの本を紹介! | mamanoko(ままのこ)
4.夜泣きした時の対処法
様子をみる
泣いてすぐに駆けつけると、再入眠する練習の機会を奪うことになります。
また、抱っこで逆に起こしてしまっているときもあります。
赤ちゃんが声を出していても、そのまま寝付けることもあるので少し様子をみるのも手です。
水分を与える
夏などは特に、単に喉が渇いている可能性があります。
一口水分を与えるだけで眠れる子もいるので、試してみましょう。
思い切って起こす
ギャン泣きしている時はどうしようもないですね。
赤ちゃんも興奮しているので、落ち着かせるためにも一旦起こします。
電気をつけたり、ベランダに出たりして赤ちゃんの気分がリセットされ、眠りにつけるケースもあります。
音楽や胎内音を聴かせる
夜泣きのピークのとき、胎内音を聴かせるとスッと泣き止むことがあります。
他にもオルゴールなどいろいろな子守唄をYoutubeなどで聴けるので、ぜひ試してみてください。
5.まとめ
赤ちゃんの睡眠については知らないことがたくさんあります。
生活習慣や寝かしつけの方法など、知らないうちに夜泣きの原因を作り出していたりするので要注意ですね。
今日から改善できることがたくさんあります。
なるべくたくさんの対策法をご紹介しましたが、詳しく知りたい方はこちらの本がオススメです。
科学的根拠と実践しやすい睡眠環境改善の工夫が一冊にまとめられています。
「朝まで寝てくれるようになった!」
「一人で寝られるようになった!」
「おっぱい以外ですんなり寝た!」といった驚きの感想が寄せられているようです☺︎
夜眠れると、日中ご機嫌な時間も増えるので赤ちゃんの時期の子育てを思いっきり楽しむことができますね。
赤ちゃんの睡眠が整うと、夜に夫婦の会話の時間もしっかり取れて、家族の生活が驚くほど落ち着きます。
毎日の夜泣きで悩んでいる方が、少しでも楽になってほしいと思います。